そろそろネタバレしても良さそうなので『風立ちぬ』の感動した思いを言葉にするよ!やっぱ宮さんは凄い方だ!

Hi! ハローハロー!!
Peerthで”いちばんめだつひと”たーくんです!
 
夢を追い続けるというのは、未来を予見する事だと思うんすね。
この先どのようになるか、分かってはいても先へ進まざるを得ない。
そうしなければいけないんだ!というゴースト(魂)の囁き。
夢追い人、その中でも夢を成し遂げた人は、その道を自ら切り開いて作って来た人だと思うのです。
そして、その先に何があるのかを分かっている人だと思うのです。
夢想家は何もかも分かった上で、ただ道を進み、心から納得しているのだとおもうのです。
そう、あらゆるものを犠牲にしながら…
 
kazetachinu3

宮さん(宮崎駿)の最新作・「風立ちぬ」を公開初日に観賞して来ました!!

大絶賛です。
この気持ちを言葉に残さなければ、いったい自分は何に感動して何に涙をしたかを記憶に残せないと思ったので記事にする事にしました。
もやもやとただ感動したという記憶だけが残ってしまって、それ以外は思い出せないのはとても寂しいですからね。

 
さて、初っ端からネタバレ話もあれなので、まだ見ていない人(この記事読んでる人でそんな人は居ないと思うけど)向けに、『風立ちぬ』を楽しむ為の5つの予備知識をご紹介します。

『風立ちぬ』を楽しむ為の4つの予備知識

  • 声優はエヴァの監督庵野秀明、しかも主役!
  • 飛行機の音は人の声!?実はSEほぼ全部!!
  • 主人公堀越二郎は実在の人物!
  • 原作『風立ちぬ』は作者自身の体験

おいらは以上の5つは押さえていったんだけどね、最初に大絶賛といったように、色々良くも悪くも覚悟して観に行って来たのだけれど、それでもやられてしまったんですわ。
それはたぶん、おいらがものづくりが好きな人間で、空飛ぶ夢想家で、主人公の二郎とダブらせてしまったからだとおもうのね。だから心が揺さぶられたのだと思うし、それからずっと余韻が抜けないし、台詞一つ一つを思い出す度に目頭が熱くなる。
結果はどうであれ、ちょっと軽いノリで観に行ったんですよ。だって主役の声が…。
 

ここから下は超ネタバレします。5行の猶予をあたえますので、ネタバレしたくない方はお引き取りください。

 

あと5行…

あと4行…

あと3行…

あと2行…

あと1行…

以下ネタバレ
 
 

声優はエヴァの監督庵野秀明、しかも主役!

これは非常に楽しみだった!だって、庵野さんだよ!やばいよ!ちょっと声が高くて、うわずってる様な声質で、しかも昔からファンで知ってるから、声聞く度にあの超福耳髭面が声を聞く度に思い浮かぶのなんて、俺耐えれなくて終始ニヤニヤしっぱなしかもしれないと思ってた。違う意味で楽しみだったね。
予想は本当に良い意味で裏切られたけど…。
おいらはナディア(※NHKのアニメ ふしぎの海のナディア)時代から庵野さんのファンで、小学生の頃に新世紀エヴァンゲリオンのオンエア前の告知ビデオで庵野さんの声と姿を見た時に衝撃を受けて(悪い意味)こんな人が作ってるんだーっていう衝撃と、ちょっと声に特徴があるなーって思ってたのと、ただのオタクじゃん!って思ったショックで、当時、非常に印象に残ってたから、今回、主人公を演じている作品を観てものすごく感動した。同じ声なのに、知っている顔の人なのに、こうも人を感動させれるのかと衝撃だったなぁ。
庵野秀明じゃなくて堀越二郎だった。
 

飛行機の音は人の声!?実はSEほぼ全部!!

これもやばいだろwwwって観に行ったんですけどね。
最初は監督の宮さんとプロデューサーの鈴木敏夫氏の二人でやる!って言ってたみたいで、結局二人がやる事はなくなったけど、それでも全部声でやるって聞いたときは、どうするんだろ(笑)って思ってたんだけどね。
こいつの予想も本当に良い意味で裏切られました。
おいらは、『風立ちぬ』を観ていてずっと緊張しっぱなしだったのだけど、結局のところ、全シーン通して感じた妙な不安感と言うか緊張感は、この声で作った音響によるところが大きかったんじゃないかなと思ったのね。
聞き慣れたもの、聞いて何か分かるものって安心感を与えると思うんだけど、冒頭の震災のシーンから厳密には本物と微妙に違う声でやる事によって不安を与えたんだと思う。
これって学生の映像作品とかみるとよく感じる違和感とか緊張感に似てるんだよね。『風立ちぬ』は本当に良くできた作品だけど、音だけが不安感を誘う。だから妙な緊張感があったんじゃないかなと。
実際、いわれなきゃ人の声だって分からないレベルで、本物みたいで素晴らしい音響なんだけどね。
 

主人公堀越二郎は実在の人物!

上二つは、純粋に映画を楽しむとは違った、冷やかし半分の揶揄った期待だったのだけど、主人公が堀越二郎の物語を描くというのにはちょっと真面目に楽しみにしていたんですよ。
実際の人物をモデルに作品を作るというのは、ジブリでは初の試みですし、それだけでこれまでのジブリからは違った一面が観れる可能性が感じられたんですね。
個人的な感想としては、最近の宮さんの作品はエピソードや設定に一貫性が無くて
物語や世界観の統制がよくわからん事になってる雰囲気アニメばかりだったので、そういったモノとはまた違った作品に出会えると期待していた訳です。
特に、堀越二郎はゼロ戦の設計主任として有名な航空技術者の方で、それだけで物語はファンタジーではないことは伺えるし、何よりも、あの兵器大好きだけど、戦闘を絵学の大好きだけど、思想的には戦争が大嫌いな宮さんが、実話をモチーフに物語を描く訳だからどんなものを作るのか楽しみで仕方なかったんですよね〜。
どのようなテーマになるのか非常に興味深かった訳ですよ。
宮さんが真っ赤な政治色だというのは、もはやお家芸的な感じで昔から有名だけど、本当に本当にまさかここまでニュートラルに物語を描いた事に感動した。
政治的な色は一切見せずにニュートラルに、ホントにまっすぐに夢を追う男だけを描いてた。
 

原作『風立ちぬ』は作者自身の体験

映画のポスターには、両名の名を挙げ「堀越二郎と堀辰雄に敬意を表して」と記されている。
この堀辰雄の代表的作品に『風立ちぬ』という作品があります。重い病(結核)に冒されている婚約者に付き添う「私」が彼女の死の影におびえながらも、2人で残された時間を支え合いながら共に生きる物語。自身の体験をもとに執筆された堀辰雄の代表的作品です。
事前に調べてから映画をみたので、どのような展開になるかはおおよそ知っていました。知っていましたけれども…。この後どうなるか分かってるからこそ、というのもあったのかもしれないですね。
ヒロイン菜穂子の一つ一つの動作や台詞が悲しいものに感じられたし、それをふまえた上で二郎をどのように描くのか?が気になった。
結局の所、二郎は菜穂子を犠牲にしてただ夢にまっすぐに向かってただけだし、でもそれが胸にくるものがあったんだろうね。
 
 
 
総論を述べる前に、僕が勢い余ってTwitterで呟いてしまった、ツイートを載せときます。
これは純粋に見たまんまの感想なので、なに言ってんの?って部分があるかもしれませんが、ご了承くださいな。
 

ホントに声に出したら泣きそうだったから心を落ち着かせるので精一杯だった。
 

男性女性問わずニュートラルに感動できるんじゃないかなぁと、思ったので…。今考えると、女性はブチ切れる作品なんじゃないかな?とも思ったり。
 

隣で一緒にわんわん泣いてくれる人と行きたかっただけですwww
 

初日でわからず内容をわからずに見に来ていた人が大勢居たからだと思います。ジブリを見に来たのになんか違うの見せられたーって感じが面白かった。
 

これは今でも変わらず。他の作品とは比較してもやっぱり一番いいかも。
 

二郎、嘘ついたんだよ。俺にはそれが嘘だと分かった。きっと菜穂子も分かったはず。初めて帽子をつかんだ(出会った)あの日から愛してると行ったけど、あんたお絹さんの事しか見てなかったじゃないか!服と計算尺を返しに来た時も小さいお嬢さんが来たと言われたのに、思い出したのはお絹さんの後ろ姿じゃないか!www
 

これって物語のテーマとしては、男の人は感動するけど、女性は感動しないかもって思った瞬間。
 

そう、二郎は屑で、二郎に自分を重ねてみてしまったら、自分も屑じゃねぇかぁ!と考えてしまった。屑かどうかは受け取り方によるけど。俺は実直なひとだと思いたい。www
 

自分の夢を支えてくれた人たちと、共に夢を見て歩んで来た人を思い出してしまったのです。
 

やりたい事をやるというのは、多かれ少なかれ、誰かの犠牲になっているんだという事を突きつけられた思いです。  

これを見ると男の話なんだろうなとおもうね。   

浮気の捉え方は人それぞれです。現代の女性ならブチ切れるレベルだと思います。
 

いや、本当にこういう事ってあるし、棚ぼたゲッチュ程支えてくれるんだよなぁ〜。ただ、だからこそかもしれないけど色々問題もあるんだよなぁ〜。
 

何を言っても言い訳だからなぁ…。許せない人は許せないでしょうに。    

子供よりもって事だね。女性は怒ってもいいよ。これは。    

面白い小説だから是非読んで欲しいのだけど。二郎もね、この小説の主人公見たく、未来に何が起きるかなんとなくわかった上で諦める訳でもなく何か行動を起こそうとそういう事でもなく、淡々と夢の実現に邁進してるんだね。途中で自分の作った飛行機の運命だとか、飛行機がもたらす災厄だとかのイメージが浮かぶけれどもそれも分かった上で夢に向かって歩んでいる。あの感じだと、菜穂子の末路も見えてたのかもって想像できる。というか、頭の悪い人ではないのであの病状であんな生活を続けたらまずいというのも分かっているはずだ。  

本当にあの最後のカプロー二の言葉で涙が出たね。「国を滅ぼしたのだからな」という言葉はおいらの胸を刺す様な言葉だったね。よかれと思って頑張った結果が招いた悲劇、でもその悲劇を否定してしまっては、現代に生きる自分たちを否定する事にも繋がってしまう。カプローニと堀越二郎の時空を超えた友情の手は、現代の僕達にも差し出されているようで妙な気持ちになった。未来がどうなろうと、やりたい事をやれといったように思う。
さて総論を述べましょう!

『風立ちぬ』は、宮崎駿の最高傑作!!

おいらが、大絶賛しております。『風立ちぬ』は、宮崎駿の最高傑作になるでしょう!
とは言いましても、評価する部分が、おいらの趣味嗜好に添ったモノばかりなので、『僕の中での最高傑作』になってしまうが、ご了承ください。
どこかで、カプローニと二郎の時空を越えた友情と書かれていたと思います。僕はその友情の手が現代の作品を見ている観客にまで手を差し伸べているように見えたんですね。
こういう話をすると、政治的な思想を持ち出す方が居ますが(宮さん真っ赤っかだしw)そうではなく、夢を持って生きている人へのメッセージに受け取れたのです。
夢を見るというのは未来を予想する事です。実際、未来がそうなるように作っていく訳ですから。
そして、直感的な思考は思いがけない情景まで思い浮かべてしまうものなのかもしれません。
飛行機が完成すれば、間違いなく戦争に使われる。戦争が良いか悪いかという話ではなく、この飛行機がもたらす結果も予測できるでしょう。
世界を周り、他の国々を見て来た時に、勝てる分けない戦争に突き進んでいる国の状況も分かっていたことでしょう。
夢を持って衝動に駆られて生きている人は、この先どのような運命が待ち受けていようと進むしか無いのです。
やりたい事をやる。でも自分たちがやりたい事をやるには多くの犠牲を伴っている。
飛行機の部品を開発するお金で、どれだけの子供達の飢えをなくせるのか?
そんな事分かっていても、突き進んでしまう。
それが良いか悪いかではない。
やりたいのか?やりたくないのか?と、言う話。
自分たちが多くの犠牲の上に立っている事を自覚していても、それが良いか悪いかは分からない。
二郎はカプローニさんにピラミッドのある世界を望むか?無い世界を望むかと問われ答えられないでいます。
ピラミッドのある世界を望んでいる訳ではない。誰かを犠牲にしてまで実現する事にこの夢に価値はあるのか?分からない。でも、夢がある。
そして奇跡的な事に犠牲となってくれる人たちは、その夢を応援してくれている。
カプローニと二郎の時空を越えた友情は観客にまで手を差し伸べているように見えると言いました。僕たちは二郎の夢を実現した結果の世界を知っています。そしてその上に生きています。
カプローニも夢をみて二郎との友情を深めました。共に飛行機をつくるという夢。夢の実現がどのようなものなのかというのを説きながら。
だからといって夢を諦めろとはいいませんでした。応援してたし支えてた。
結果どのような事になろうとも…。
やっぱ男の話かね?
彼女や奥さんが支えてくれて応援してくれて、はじめて夢に向かう事ができる。
否?これは女性の話かな?
旦那さんが家族の為に寝る間も惜しんで働いてお金を稼ぐという犠牲の上に、家族の安定がある。
何をするにも、この世界は誰かの犠牲の上になっているんだと言う事を伝えている様な気がしたね。
僕はこれからも夢を見続けるし、夢を見続ける人たちと、友情を深めたい。
 
 

最後においらが心を揺さぶられたシーンについてお話ししたいと思います。

心が揺さぶられたシーン

  • 夢を思い描く
  • 震災
  • 菜穂子との再会
  • 綺麗な姿を見てほしかったのね
  • 菜穂子が風を運び成功した試験飛行
  • 帰って来なかった
  • カプローニの言葉
  • 菜穂子の最後の言葉

 
夢を思い描く
冒頭の少年の夢のシーンで既に涙腺緩む。これはこの人の一生の話なんだなっておもったところで胸にくるものがありました。2回目見た時の方が強く感じるのかもしれない。どのような運命が待ち受けているのか?という事ではなく、この時点で、少年二郎は全て分かっているのかもと思うと面白いかもしれない。
震災
震災のシーンは震災経験者には辛い描写かもしれません。おいらもちょっと怖かったし、やっぱり慣れません。何か揺れ始めたかも?という一瞬、時が止まったように皆が周りを見回すのもゾッとする。嫌なシーンだね。
菜穂子との再会
泉の前で菜穂子が二郎と再会した時、ちょっと「キュン」とした!少女趣味。泉の入り口に絵を置いて、二郎が泉にやってくるように仕組んでいたとしても、それだけ会いたかったという思いにキュンキュンするし、頑張るね〜女だね〜とは思いつつも、いいなぁって思う。それにしてもチュッチュしすぎだろ!
綺麗な姿を見てほしかったのね
菜穂子が黒川家を去る時、あのシーンはとても悲しい。
二郎に追いかけて来て欲しいって最後の悪あがきにも見えるし、ただ本当にキレイじゃない自分を見られて、二郎に嫌われたくないようにも見えるし、どう見ても悲しすぎる。二郎が決して追いかけては来ないだろうというのを菜穂子が分かっていても悲しいし。あんな嫌なシーンは無い。個人的な思い出を色々思い出しますね。
菜穂子が風を運び成功した試験飛行
これまで失敗続きで成功しなかった二郎の飛行機はやっと成功します。その時、山から風が吹いていた事に二郎は気付きます。菜穂子と二郎の最後の会話で成功するかな?との問いに菜穂子は「必ず成功しますよ」と言っていました。
帰って来なかった
どれも帰って来なかった二郎の飛行機、そして菜穂子も帰って来なかった。どのような悲劇が待ち受けていたのかを考えるとグッとくるし、菜穂子が死んで、その犠牲の上で試験飛行を成功させたように描かれるけど、その結果、この後待ち受けていた悲劇を考えると悲しすぎる。
カプローニの言葉
国を滅ぼしてまで夢に突き進んだっていうのも心に来るね。中二心ワシづかみ!
国が滅ぶのを予見しても、菜穂子が亡くなるのを予見していても、それでもただひたすら飛行機を作る二郎にぞわぞわした。
それほどまでしても成し遂げたい夢があるというのにぞわぞわした。だから僕は泣けてしまったんだと思う。
菜穂子の最後の言葉
最後の菜穂子の「生きて」という言葉に泣いたのではない。寧ろそんな事どうでもいい。辛かったのは二郎の気持ちが浮かんだから。何もかも犠牲にしてしまった事の悲しみ。だからといって夢を諦めろ、という事では無いという事に涙が出る。生きる事は苦しい事ですね。
kazetachinu2
男は夢を見続ける。女と出会う以前と変わらず。夢を見続ける。
愛しい、哀しい、辛い、どのような事が待ち受けていても、待ち受けていると分かっていても、ぼくは「生きねば」と思える男になりたい。

お わ り


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