無尽講 という金融サービスの歴史と仕組みを解説!頼母子や模合、海外のマイクロファイナンス ROSCA についても紹介

現在、資金調達や資金繰りに悩んでいる方はいるかと思います。 無尽講 という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?無尽講 は、古くから日本で利用されている資金の共有システムであり、参加者同士が互いに支え合い、信頼関係を築くことができます。

銀行や金融機関からの融資が難しい状況でも、無尽講は皆さんの資金繰りをサポートする可能性があります。さらに、無尽講に参加することで、地域のコミュニティを強化し、経済的自立につながることも期待できます。地域活性化やネットワーク形成も促進されることから、新たなビジネスチャンスや人間関係が生まれることもあります。

無尽講に参加する際には、信頼できる組織や人々と共に取り組むことが大切です。また、無尽講に関するルールや法律を理解し、リスクを最小限に抑えることも重要です。

皆さんが無尽講を通じて、資金調達の手段を見つけるだけでなく、地域やコミュニティのつながりを深めることができるよう、ぜひ検討してみてください。無尽講を利用して、皆さんの夢や目標に向かって一歩一歩進むことができることを心から願っています。

What is MUJIN?

無尽とは?

無尽を一言でいうならば「共同資金調達」

無尽とは、一定の口数や給付金額を定めて加入者を集める資金調達や投資の仕組みで、加入者が積み立てた定期的な掛金に基づいて、抽選や入札などの方法により、順番に給付を受ける制度のことです。無尽は、参加者間で資金を共有し、互いの資金繰りや資金調達を助け合う目的で設立されます。

本記事では、無尽講の歴史、仕組み、活用方法、注意点について解説します。これを通じて、無尽講の理解を深め、効果的な活用方法を身につけましょう。

無尽講 の歴史

無尽講は、鎌倉時代から始まったとされ、建治元年の十二月に「猿川真国神野三箇庄庄官請文」に「憑支(たのもし)」という言葉が文献に出てきたのが日本では最初とされています。無尽講は頼母子講(たのもしこう)と呼ばれていたりもするように、どちらも大体同じ意味合いで使われます。地域によって使い分けられていたりしますね。同じような意味合いで沖縄では模合(もあい)と言われています。無尽講は、江戸時代には商人や農民が資金繰りや共済の目的で利用していました。近代日本では、家庭や地域内で資金需要をまかなうために広く普及し、多くの人々に利用されました。現代でも、無尽講はコミュニティや地域金融の形態として存続し、人々の経済活動を支えています。

無尽講 の起源

無尽講の起源は明確ではありませんが、一般的には中国が起源とされています。古代中国の『韓非子』という書物に「鄰里共謀」(りんりきょうぼう)という言葉が記述されており、これが無尽講の起源とされることが多いです。鄰里共謀は、近隣住民が集まり、互いに金銭を出し合って支え合う仕組みを意味します。

日本においては、無尽講は平安時代から記録に残っています。特に鎌倉時代以降、無尽講は寺院や神社を中心に発展し、その後も江戸時代を通じて庶民や商人たちの間で普及していきました。

無尽講は古くからアジア諸国で見られる制度であり、日本や中国だけでなく、韓国やベトナムなどの国々でも無尽講に類似した制度が存在しています。これらの国々では、無尽講は地域コミュニティの絆を強化し、資金繰りや資金調達を助ける役割を果たしてきました。

時代ごとの 無尽講 の役割の変化

無尽講の歴史は、日本の経済史と深く関連しており、時代の変遷とともにその役割も変化してきました。以下に、無尽講の歴史を詳しく解説します。

鎌倉時代の 無尽講

鎌倉時代の無尽講は、現在の無尽講と似た仕組みで、金融資源を共有することを目的としたものでした。ただし、鎌倉時代の無尽講は、主に寺院や神社などの宗教団体によって運営されていました。

この時代において、宗教団体は地域社会の中心的役割を果たし、信者や地域住民が資金を寄進することで、地域の公共事業や寺院・神社の建設・維持に資金を提供していました。寺院や神社は、無尽講を通じて信者や地域住民から集められた資金を管理し、必要に応じて信者や地域住民に資金を貸し付けることがありました。

鎌倉時代の無尽講は、現代の無尽講と同様に、地域コミュニティの絆を強化し、信頼関係を築く役割を果たしていました。また、信者や地域住民が資金を提供することで、地域の発展や公共事業に貢献していたとされています。

鎌倉時代

江戸時代の 無尽講

江戸時代(1603年~1868年)には、無尽講の原型となる「無尽(むじん)」が存在していました。無尽は、主に商人や農民たちが、資金繰りや共済の目的で利用していました。特に農民は、稲作に必要な資金を無尽を通じて調達していたとされます。また、商人たちは無尽を利用して事業資金を調達し、商売の拡大に役立てていました。このように、無尽は江戸時代の経済活動の中で重要な役割を果たしていました。

江戸時代

近代日本の 無尽講

明治時代(1868年~1912年)に入ると、日本の経済は急速に近代化され、金融システムも変革が進みました。この時代には、無尽講が家庭や地域内で資金需要をまかなうために広く普及しました。商工業の発展や都市化が進む中で、無尽講は個人や企業の資金調達手段として活用され、経済発展に寄与しました。

大正時代(1912年~1926年)から昭和時代(1926年~1989年)にかけては、戦争や高度経済成長期など、社会経済の変動が激しく、無尽講は安定した資金調達手段として重宝されました。また、この時期には、労働組合や企業内での無尽講も登場し、さらなる発展を遂げました。

近代日本

現代日本の 無尽講

平成時代(1989年~2019年)以降の現代日本では、銀行やインターネットを活用した金融サービスが普及し、無尽講の役割は変化しました。現在では、無尽講は主にコミュニティや地域金融の形態として存続しています。また、無尽講は社会的つながりや信頼関係を強化する役割を果たし、参加者同士のコミュニケーションが深まることで、地域コミュニティの活性化や絆の強化に貢献しています。
地域金融機関やNPO、社会福祉法人などが主催する無尽講も現れており、地域経済の発展や社会福祉の向上を目指す取り組みが行われています。また、新しい無尽講の形態として、オンラインプラットフォームを利用した無尽講も登場しており、デジタル技術を活用した資金運用が可能になっています。
要するに、無尽講の歴史は、日本の経済史と密接に関連し、時代に応じてその役割や活用方法が変化してきました。現代日本では、無尽講が地域コミュニティの強化や社会的つながりの維持に寄与し、金融サービスの多様化やデジタル技術との融合により、さらなる発展が期待されています。

現代日本

無尽講 に関する書籍

無尽講に関する知識を深める際の参考文献は、どの面から無尽講を知りたいかによっておすすめの本が変わってきます。参考になる文献として、池田龍蔵の「稿本無尽の実際と学説」森嘉兵衛の「無尽金融史論」テツオ・ナジタの「相互扶助の経済―無尽講・報徳の民衆思想史」、そして桜井徳太郎の「講集団成立過程の研究」が挙げられます。これらの著作を通じて、無尽講の歴史、それに関連する思想、そして社会的背景を深く理解することができます。

  • 池田龍蔵「稿本無尽の実際と学説」
    • 概要: 無尽講の種類や学説を端的に解説。
    • 特筆点: 国立国会図書館のデジタルアーカイブでアクセス可能。

池田龍蔵の「稿本無尽の実際と学説」は、無尽講のさまざまな種類や学説を端的に解説している一冊です。興味が湧いた方は、国立国会図書館のデジタルアーカイブで内容を確認できます。

  • 森嘉兵衛「無尽金融史論」
    • 概要: 中世から近代にかけての無尽講の変遷と、それに伴う社会構造の変質を考察。
    • 特筆点: 無尽講に関する論文で頻繁に引用される基本文献。

次に、森嘉兵衛の「無尽金融史論」は、中世から近代にかけての無尽講の変遷と、それに伴う社会構造の変質を詳しく考察しています。この著作は、無尽講研究の基本文献として頻繁に引用されるため、基本として押さえておくと良いでしょう。

  • テツオ・ナジタ「相互扶助の経済―無尽講・報徳の民衆思想史」
    • 概要: 無尽講と思想を組み合わせてのダイナミックな考察。近代国家の思想への影響も議論。
    • 特筆点: 思想と無尽講の組み合わせが特徴的。ただし、内容には賛否が分かれるかもしれません。
    • 購入情報: 現在も新品で入手可能。

テツオ・ナジタの「相互扶助の経済―無尽講・報徳の民衆思想史」では、無尽講と民衆の思想がどのように絡み合い、その結果としてどのような社会的影響が生まれたかを詳しく解説しています。この著作は、無尽講と思想が交差する点で非常にユニークな視点を提供しています。

  • 桜井徳太郎「講集団成立過程の研究」
    • 概要: 民俗社会の講集団の全般を解説。
    • 特筆点: 無尽講に関する記述は少ないが、多様な講についての情報が網羅的。

最後に、桜井徳太郎の「講集団成立過程の研究」は、民俗社会における講集団の成り立ちやその特徴を詳しく紹介しています。無尽講に関する情報は少ないものの、さまざまな講に関する総合的な情報を得たい方にはオススメの一冊となっています。

相互扶助の経済──無尽講・報徳の民衆思想史【新装版】
¥5,940  税込
テツオ・ナジタ  (著), 五十嵐暁郎  (監修), 福井昌子  (翻訳)
  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (2022/6/20)発売日 ‏ : ‎ 2022/6/20
    言語 ‏ : ‎ 日本語
    単行本 ‏ : ‎ 400ページ
    ISBN-10 ‏ : ‎ 4622095343
    ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622095347
    寸法 ‏ : ‎ 13.8 x 3.3 x 19.5 cm

相互扶助の経済── 無尽講 ・報徳の民衆思想史

慢性的な飢饉に苦しんでいた徳川時代の民衆は、緊急時の出費に備え、村内で助け合うために無尽講、頼母子講、もやいなどの「講」を発展させた。当時の民衆の識字率は高く、商いや貯蓄に関して議論し、冊子を作り、倫理は社会的実践に不可欠であるという明確なメッセージも発信したのである。その思想の根底には、伊藤仁斎、安藤昌益、貝原益軒、三浦梅園などの思想を汲む確固たる自然観があった。
徳川末期になると、二宮尊徳のはじめた報徳運動が、村の境界を越えて講を結びつけ、相互扶助的な契約をダイナミックに広げた。その後、講の手法は無尽会社を経て相互銀行に引き継がれていく。
著者は、大阪にあった徳川時代の商人学問所、懐徳堂を調べていたとき、町人知識人の思想が学問所の壁を越えて広がっていることに気づいたという。元来、公的な政治秩序の外側で形成されたこれらの営みは、明治維新後は、国の法体系にどう吸収されていったのだろうか。少なくとも、新しい翻訳語「経済」からは「民を救済する」という意味が脱落するなど、民衆の歴史は劣性遺伝子になっていく。この近代化の社会史が本書では追跡される。
明治初期の混乱や太平洋戦争後の激動を庶民が生きのびたのは、講の精神が脈々と受け継がれたからだった。著者は地方の相互銀行の書庫まで入念に調べ、この歴史がはらむ驚くべき現代性に光を当てる。
卓越した歴史家の観察眼と想像力の結晶であり、日本思想史学の里程標であろう。

みすず書房の本 書誌情報 相互扶助の経済【新装版】

テツオ・ナジタ氏の『相互扶助の経済』は、日本の経済思想と社会の変遷を深く探るユニークな研究書です。徳川時代から明治維新、そして近代へと、日本人の相互扶助の精神とその実践がどのように進化してきたのかを、具体的な「講」や「報徳」などの事例を通して解明します。

本書の特筆すべき点は、著者がアメリカの研究者として、日本の経済思想を独自の視点で捉えていることです。特に、無尽講や頼母子講など、日本独特の相互扶助システムが、単なる経済活動ではなく、人々の間の絆や信頼の形成に大きく寄与してきたことが、詳細に語られます。また、このシステムが明治維新や近代化の中でどのように変容し、現代の相互銀行などに継承されているのかも、興味深く読むことができます。

ナジタ氏の筆致は緻密でありながら、読みやすい。彼の洞察力と豊富な知識は、日本の歴史や経済、そして人々の日常生活における相互扶助の精神の重要性を強調しています。特に、本書の終章である「断片的な言説」では、現代の経済システムや消費文化の中で、相互扶助の精神がどのように生き残っているのか、またその精神がこれからの日本社会にどのような役割を果たすのかについての洞察が示されます。

私自身、他の著者の書籍もいくつか読んできた中で、この『相互扶助の経済』が最も印象的であったと感じています。特に、二宮尊徳の報徳運動に関する部分では、彼の行動や思想が、日本の近代化や経済の発展にどのように影響を与えたのか、新たな視点から理解することができました。

結論として、『相互扶助の経済』は、経済や思想に関心のあるすべての人々に読む価値のある一冊です。ナジタ氏の独特の視点と深い洞察力によって、日本の経済思想と社会の変遷を新たな角度から理解することができます。この本は、私たちが日常生活の中で経験するさまざまな経済活動が、実は長い歴史と深い哲学に根ざしていることを、鮮明に浮かび上がらせてくれます。

無尽講 の仕組みと特徴

無尽講の基本的な仕組みは、会員同士が一定額の資金を出し合い、その資金を融資や投資のために利用することです。これにより、会員は助け合いながら資金繰りを行うことができます。また、無尽講は社会的つながりを強化する役割も果たし、参加者同士の信頼関係やコミュニケーションが深まります。

無尽講 の基本的な流れ

無尽講は、通常、定期的に会合が開かれます。会合では、参加者が出資金を持ち寄り、合計金額が出揃った後、それを一人または複数の参加者に貸し出すか、共同で投資することが行われます。この貸出金や投資金は、事前に決められた利子付きで返済されることが一般的です。

無尽講 順番の決め方

無尽講では、資金を受け取る順番が重要です。順番は、初回の会合で抽選や競りによって決められることが多いです。また、参加者同士の事情や需要に応じて、話し合いで順番を決定することもあります。

無尽講 返済の仕組み

無尽講の返済は、定期的な会合において行われます。資金を受け取った参加者は、利子を含めた金額を分割して返済していきます。これにより、無尽講全体の資金が徐々に回収され、次の融資や投資に活用されます。

社会的つながりと信頼関係の強化をする 無尽講

無尽講は、参加者同士の助け合いが基本であり、信頼関係が非常に重要です。そのため、無尽講に参加することで、コミュニティの絆や信頼関係が強化されます。また、無尽講の会合では、情報交換や人間関係の構築が行われ、ビジネスチャンスや人脈の拡大にもつながります。

柔軟性とアクセシビリティ

無尽講は、銀行や金融機関とは異なり、参加者同士が自主的に運営することが多いため、柔軟性があります。これにより、資金調達の方法や利子の設定、返済期間などが、参加者のニーズに合わせて調整できることが特徴です。また、無尽講は地域やコミュニティに密着しているため、利用しやすいというアクセシビリティがあります。銀行や金融機関とは異なり、審査が厳しくない場合もあり、資金調達のハードルが低いとされることが無尽講の魅力の一つです。

無尽講は、地域やコミュニティの中での資金調達を柔軟に行えるシステムであり、参加者同士の信頼関係や社会的つながりを強化する役割も果たします。その特徴は、資金需要に応じたアレンジが可能であることや、アクセシビリティが高いことが挙げられます。これらの点から、無尽講は現代社会においても、多くの人々に利用され続けている金融システムとなっています。

無尽講 の活用方法と効果

無尽講は、資金調達や投資の手段として活用されることが多く、個人や事業者にとって有益な選択肢となります。無尽講は融資や投資を通じて、資金繰りに苦しむ個人や事業者に一時的な金銭的支援を提供し、経済活動を円滑に進めることができます。特に、銀行などの金融機関から融資を受けることが難しい中小企業や個人事業主にとって、無尽講は貴重な資金調達手段となることがあります。

さらに、無尽講は地域活性化や経済的自立にも貢献することができます。無尽講は地域内で資金を循環させることにより、地域経済の発展を促す役割を果たします。地域の中小企業やスタートアップ企業が無尽講を活用することで、事業の拡大や新規事業の立ち上げが容易になり、地域経済の活性化に繋がります。

また、無尽講はコミュニティづくりやネットワーク形成を促進します。無尽講に参加することで、参加者同士は互いの事業や家庭状況を共有し、相互の支援を行うことができます。このようなプロセスを通じて、参加者同士の信頼関係が築かれ、地域の一体感や絆が強まることが期待されます。無尽講がコミュニティの絆を強化することは、地域住民が協力して社会課題に取り組む意欲を高めるとともに、地域内での情報共有や相互支援を促進し、地域全体の安定や発展に寄与する可能性があります。

無尽講の活用方法と効果は多岐にわたりますが、その根底には互いに助け合いながら資金繰りを行うというコンセプトがあります。無尽講は個人や事業者が資金調達を円滑に行うための手段であるだけでなく、地域活性化や経済的自立にも貢献しています。参加者同士が助け合い、互いに支援することで、無尽講は地域のコミュニティを強化し、相互の信頼関係を築くことができます。

無尽講を活用することで、中小企業や個人事業主は銀行などの金融機関からの融資が困難な状況でも、資金繰りを円滑に進めることが可能になります。また、無尽講は地域内で資金が循環し、地域経済の発展を支援します。これにより、地域内の雇用創出や事業の拡大が促され、経済的自立を目指す個人や事業者にとって、無尽講は貴重な資金調達手段となります。

さらに、無尽講はネットワーク形成や情報共有を促進し、地域住民が互いに連携して社会課題に取り組む機会を増やすことができます。無尽講が強力なコミュニティづくりのツールとして機能することで、地域住民は互いに助け合い、相互支援を行いながら、地域全体の安定や発展に寄与することが期待されます。

無尽講の活用方法と効果は、個人や事業者、地域社会にとって重要な役割を果たしています。資金調達の手段として活用するだけでなく、地域活性化や経済的自立、コミュニティづくりやネットワーク形成を促進する無尽講は、今後も多くの人々にとって有益な選択肢として続いていくことでしょう。

動画で見る具体的な活用事例 頼母子:故郷をつなぐ助け合いの風習

NHKによる岐阜県郡上市八幡町の特集では、町の古来からの風習「頼母子」に焦点が当てられました。江戸時代に交通の要所として繁栄したこの町では、頼母子という独特の互助活動が長きにわたり続けられてきました。

頼母子、または「無尽講」として知られるこの風習は、参加者が定期的に金額を集め、特定の方法で分配するものとなります。事例として紹介する頼母子ではユニークな方法が取られていて、セリの形式でお金を分け合い資金の必要性に応じて参加者が金額を提示します。お金が必要な時には高い金額をつけて、必要がなければ低い金額をつけて他の人に譲るというやり方です。

近年の頼母子活動は、単なる金銭の貸し借りだけを目的としないものも増えています。町の中での交流の場として、または同じ職場や学年の仲間内での交流のため、さらにはお祭りや地域活動のための資金集めとして利用されることも。ただの活動以上に「みんなでやる」という共同体意識を高め、参加する喜びや価値を感じさせてくれるのかもしれません。故郷をつなぐ頼母子。頼母子の本質は、共同体としての絆を深め、互いを支え合う精神を象徴しています。

NHKの取材は、この伝統的な風習の現代における存在感とその意義を深く掘り下げています。興味を持たれた方は、詳細はNHKの公式サイトで動画をご覧いただけます。

教育や地域社会を支える 講集団

前述の「頼母氏」「無尽講」のように、日本の地域社会にはさまざまな講集団が存在してきました。これらの講集団は、地域を形成し維持するための絶対的な要素としての役割を果たしてきました。歴史を辿ると、特に地方史には講集団の活動やその存在が頻繁に記述されており、それらの大きな影響力が窺えます。

例として、2022年には三重県尾鷲市天満浦で、民間信仰を基盤とした「庚申講」が復活する動きが見られました。元々「庚申講」は、庚申の日の夜に健康や長寿を祈願する目的で徹夜しての交流が行われる講集団でした。しかし、時代の流れや参加者の高齢化、生活環境の変化などにより、現代では徹夜を避けて昼間に短時間交流する形に進化しています。このように、講集団は時代や参加者のニーズに合わせて柔軟に変化してきたのです。

信仰を元にした講集団だけでなく、相互扶助や経済的なサポートを目的とした講集団も日本各地に存在しています。これらの講集団は、知識や情報の共有の場としても機能し、地域社会の知的水準を向上させる役割も果たしてきました。

講集団の仕組みは、日本独特のものではなく、アジアやアフリカなど、多くの地域で似たような形で実践されています。これらの小規模ながらも広範囲に存在する講集団は、人々の相互協力の普遍的な価値を示しており、地域社会を支える智慧の結晶と言えるでしょう。

尾鷲市天満浦の住民が古くからの風習、「庚申講」を現代風にアレンジして再開したというニュースが話題となっています。庚申講は、60日ごとの「庚申こうしんの日」に、集落の住民が眠らない夜を過ごし、健康や長寿を願う伝統的な行事であり、かつては日本各地で行われていたものの、近年では見られることが少なくなっていました。特に天満浦地区では、15年以上前にこの風習が途絶えてしまっていましたが、地域の高齢者を中心に、従来の徹夜ではなく昼間に短時間の交流を持つ形で復活させる動きが生まれました。この活動の背景には、コロナ禍や高齢化が進む中での住民同士の絆を深める意義があり、新しい形の庚申講は、地域の中での交流や見守りの場として大切な役割を果たしています。

無尽講 の注意点とリスク

無尽講には、違法なものや信用リスクが伴う場合があります。違法な無尽講に関与する前に、その組織が適法であるか確認することが重要です。また、信用リスクに関しては、資金管理の徹底が求められます。無尽講に参加する際には、法律や規制の遵守を心がけましょう。適切な情報収集やリスク管理が、無尽講の活用成功に繋がります。

リスクと注意点

無尽講には、参加する際に注意すべき点やリスクが存在します。以下に、無尽講の注意点とリスクについて詳しく解説します。

  1. 違法 無尽講

違法無尽講は、法律に抵触する無尽講のことを指します。例えば、過剰な利子(高利貸し)や、出資金の横領・詐欺行為が行われる場合があります。違法無尽講に参加すると、法的な問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。

  1. 信用リスク

無尽講は、参加者同士の信頼関係に基づいて運営されることが多いため、信用リスクが伴います。返済能力の低い参加者や、資金の運用が適切でない場合、無尽講全体に悪影響を及ぼすことがあります。また、無尽講の運営に不透明な点が多い場合も、信用リスクが高まることが考えられます。

  1. 無保証性

銀行や金融機関と違い、無尽講には預金保険制度が適用されません。したがって、無尽講が破綻した場合、出資金を取り戻すことが困難になることがあります。このリスクを考慮して、無尽講への参加を検討することが重要です。

  1. 無尽講 運営者の信頼性

無尽講は、運営者の信頼性が大変重要です。運営者が経験豊富で適切な運用が行われる場合、無尽講は安全に利用できますが、逆に運営者が不適切な場合、資金の損失や法的な問題が発生する可能性があります。そのため、無尽講に参加する前に、運営者の信頼性を確認することが重要です。

  1. 情報収集とリスク管理

無尽講に参加する際は、情報収集とリスク管理が重要です。無尽講のルールや運営者の詳細、参加者の信用状況などを確認し、リスクを最小限に抑えるよう努めましょう。また、無尽講に関する口コミや評判を調べることも、参加にあたっての判断材料になります。これらの情報を十分に収集し、リスク管理を徹底することで、無尽講を安全に利用することが可能です。

無尽講には、様々な注意点とリスクが伴いますが、情報収集やリスク管理を行い、適切な無尽講に参加することで、助け合いや資金繰りのサポートに活用することができます。無尽講の特性を理解し、適切な選択を行うことが重要です。

無尽講 は危険!?ねずみ講と同じなの?

無尽講(むじんこう)とねずみ講(ねずみこう)は、両方とも出資者が集まって資金を集めるスキームですが、その目的や運営方法に違いがあります。

無尽講は、主に地域コミュニティ内で信用関係に基づいて行われる貯蓄・融資システムです。無尽講では、参加者が定期的に一定額を出資し、出資金は順番に参加者に回っていくことで、融資や資金調達が可能になります。無尽講は、古くから日本をはじめとした東アジア諸国で実践されている制度で、信頼関係が重要な役割を果たしています。

一方、ねずみ講は、出資者が次々と新たな出資者を勧誘し、その収益を元の出資者に還元することで利益を得るシステムです。ねずみ講は、新規参加者からの出資金をもとに利益を分配するため、最初の出資者ほど大きな利益を得られる仕組みです。しかし、参加者が増え続けなければ収益が維持できないため、持続不可能な構造を持っています。

無尽講は、信用関係に基づいて資金調達・融資を行う合法的で持続可能なシステムです。一方、ねずみ講は、新規参加者の出資金に依存し、持続不可能で違法・規制されているシステムです。また、ねずみ講は参加者のリスクが高く、後から参加した人が損失を被る可能性があります。

ねずみ講との違い

項目無尽講ねずみ講
目的資金調達・融資高額な利益を獲得
基本構造地域コミュニティ内で信用関係に基づく新規参加者の出資金に依存する
合法性合法的違法・規制されている
持続性持続可能持続不可能
参加者の利益資金調達・融資が可能最初の出資者ほど大きな利益が得られる
リスク信頼関係が重要であるため限定的後から参加した人が損失を被る可能性あり

無尽講は信頼関係に基づくコミュニティ内の資金調達・融資のためのシステムであり、合法的なものです。一方、ねずみ講は新規参加者の出資金に依存し、持続不可能な構造を持っているため、多くの国で違法とされています。また、ねずみ講は、後から参加した人が損失を被るリスクが高いという点でも、無尽講とは大きく異なります。

無尽講 の今後の展望

無尽講は、日本の伝統的な金融システムであり、地域やコミュニティとの密接な関係性を持っています。現代においても、その柔軟性やアクセシビリティから、多くの人々に親しまれています。近年、フィンテック技術の発展とともに、無尽講もさらなる変革と発展が期待されています。

デジタル技術を活用した無尽講プラットフォームが登場することで、参加者同士がオンラインで資金を出し合い、運用することが可能になります。このようなオンライン無尽講プラットフォームは、遠隔地にいる参加者同士でも、手軽に無尽講に参加できる利便性を提供します。さらに、デジタル技術を活用することで、資金の管理や運用が効率化され、参加者はより安全かつ迅速に資金繰りを行うことができます。

また、無尽講は地域金融機関との連携を通じて、金融サービスの多様化に貢献することが期待されています。地域金融機関やNPO、社会福祉法人が主催する無尽講は、地域経済の活性化や社会福祉向上を目指しており、地域に密着した金融サービスが提供されることが期待されます。無尽講と地域金融機関が連携を強化することで、地域のニーズに応える金融サービスが展開され、さらに多くの人々が無尽講を利用することができるようになります。

また、無尽講がフィンテック技術と融合することで、新たな金融サービスが生まれることが考えられます。例えば、ブロックチェーン技術を利用した無尽講プラットフォームが開発されることで、取引の透明性やセキュリティが向上し、無尽講がより安全で利便性の高い金融サービスとして活用されることが期待されます。

さらに、無尽講は社会的インパクト投資としての役割も担うことが期待されます。社会的インパクト投資とは、投資活動が持続可能で環境に優しく、社会的課題解決に貢献することを重視する考え方です。無尽講がこの流れに乗って、地域の環境保全や社会福祉向上に関与する取り組みが展開される可能性があります。

例えば、無尽講の資金を使って、再生可能エネルギー事業や地域の福祉施設の整備に投資することで、地域社会にポジティブなインパクトを与えることができます。また、無尽講を通じた資金調達が、地域の中小企業やスタートアップ企業の事業展開を支援し、地域経済の活性化につながることも期待されます。

世界で活用される 無尽講 ROSCA

ロスカ ROSCA、またはRoSCAs(Rotating Savings and Credit Association:回転型貯蓄信用講)は、メンバー間での非公式な貯蓄・融資システムであり、日本の伝統的な無尽講と同様に、信頼と共同体の絆に基づいて定期的にお金を集め、その中から一人に支給する形式を採っています。

RoSCAsとは?

RoSCAsの参加者は定期的に一定額を共同の「ポット」に入金し、このポットは毎回、グループ内の一人のメンバーにまるごと支給されます。これが複数回続けられ、全員が一度ずつ受取人となるまで続けられます。基本的に、RoSCAsは信頼に基づくグループ間の貯蓄と融資のメカニズムになっています。発展途上国で活用され金融システムの乏しい農村で役立っています。

RoSCAsについて
外部サイトで解説します。
<a href="https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/uF8TSsJ_upY?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Unsplash</a>の<a href="https://unsplash.com/ja/@amlan99?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditCopyText">Amlan Saha Kundu</a>が撮影した写真

こちらに、途上国の農村で活用されるROSCAについての解説動画があります!なぜ農村部で活用されるのか?等について詳しくのでられているのでとても勉強になります。無尽講が社会に役立つ、人々を救う事例としてとても分かりやすいですよ。

「無尽」が途上国農村を救う? ROSCA解説【voicepeak解説】

RoSCAsの特徴

  1. 非公式: 通常、銀行や金融機関とは関連がなく、非公式にグループのメンバー間で運営されます。
  2. 信頼: メンバーはお互いを信頼している必要があり、しばしば家族、友人、または地域社会のメンバーから成り立っています。
  3. アクセス: 銀行や他の金融サービスにアクセスできない人々にとっての代替手段として存在します。

RoSCAsの利点

  1. 単純さ: 複雑な手続きや書類が不要で、参加のハードルが低い。
  2. 助け合い: 経済的に困難な時期や緊急時に資金を必要とするメンバーに早い段階で支援を提供できる。
  3. 無利息: 通常、利息が発生しないため、借入コストが発生しません。

RoSCAsの欠点

  1. リスク: 何らかの理由で一部のメンバーが納付を怠ると、他のメンバーに損失が生じる可能性がある。
  2. 非公式: 法的な保護がないため、紛争が発生した場合の解決が難しい。

日本においても、類似したシステムが「無尽」や「講」の名前で知られています。これらのシステムは、特定のコミュニティーやグループ内での貯蓄や投資の手段として利用されてきました。

RoSCAsは、世界中の多くの文化や地域で見られる伝統的な金融システムの一つです。それぞれの文化や地域によって名称や運営の方法が異なる場合がありますが、基本的な概念は同じです。

世界中で行われているRoSCAs

RoSCAs(Rotating Savings and Credit Associations)は、特に銀行や伝統的な金融機関へのアクセスが限られている地域やコミュニティで、広く利用されています。これは世界中の多くの国や文化で見られる非公式の金融システムです。以下は、RoSCAsが活発に行われているいくつかの地域や国の例と、それぞれの地域での呼称です。

  1. アフリカ:
    • アフリカ(フランス起源):トンタイン「Tontine」)元々はフランス起源で、アフリカの多くの地域でも見られる相互扶助のシステム。
    • ウェストアフリカ(ナイジェリアを含む):エスクー「Esusu」や「Ajo」として知られています。特にナイジェリアで見られる伝統的な貯蓄・融資グループ。
    • 東アフリカ(ケニア、ウガンダ、タンザニアなど):チャマ「Chama」や「Chilimba」。ケニアやタンザニアで見られる集金・融資のグループ。
    • エチオピア:「Equb」と呼ばれます。
  2. アジア:
    • インド:パルダディ「Pardadi」「Chit funds」として知られています。インドの一部地域で行われる相互扶助制度。
    • フィリピン:「Paluwagan」。
    • インドネシア:「Arisan」として知られる。
    • ベトナム:ホイ・ロー「Hoi loe」ベトナムの伝統的な相互扶助の制度。
  3. 中南米:
    • メキシコや他のラテンアメリカ諸国:「Tanda」や「Cundina」として知られることが多い。
  4. 中東:
    • レバノンやシリア:「Tontine」と呼ばれることもあります。
  5. 他の地域:
    • カリブ諸国:ソス「Sou-Sou」や「Susu」として知られています。カリブ地域での伝統的な貯蓄・融資のシステム。

これらのシステムは、各地域や国の文化や経済状況に適応して、独自の特性や規則を持っています。それにもかかわらず、その基本的な原理は、メンバー間での共同貯蓄と融資を通じて、経済的なサポートを提供するというものです。

RoSCAsと無尽講の主な違い:

無尽講は日本の文化と深く結びついており、その運営方法やルールが日本独特であることがあります。一方、RoSCAsは、概念としては無尽講に似ていますが、世界中の様々な地域や文化で見られるもので、各地域によって微妙に異なる特性や規則を持っています。

要するに、無尽講とRoSCAsは、基本的な概念や目的が非常に似ているものの、運営方法や文化的背景において異なる特性を持っています。両者とも、信頼を基盤とした共同の金融システムとしての役割を果たしています。

新しい価値観の創出

DAO(分散型自律組織)やティール組織の特徴を取り入れた無尽講の活用事例は、新しいタイプのコミュニティ経済を形成し、メンバー間で資金やリソースを効果的に共有することを目指しています。以下にそのような事例をご紹介します。

例:エコビレッジ・プロジェクト

このプロジェクトは、持続可能なコミュニティと地域活性化を目指し、DAOとティール組織の要素を組み合わせた無尽講を活用しています。エコビレッジ・プロジェクトは、地域住民や参加者が互いに資金やリソースを共有し、環境に配慮した地域開発や再生可能エネルギーの普及、地域産業の振興などに取り組んでいます。

プロジェクトでは、DAOの技術を用いて、分散型で透明性の高い資金管理と意思決定を行います。また、ティール組織の自律性や柔軟性を活かし、参加者同士が自主的にプロジェクトに関与し、協力しながら目標達成を目指します。

この事例では、無尽講の基本的な仕組みを維持しつつ、新たな価値観や技術を取り入れることで、コミュニティ全体の持続可能性や自立性を高め、地域の発展に貢献しています。

デジタル庁のWeb3.0研究会では、無尽講とDAOについての話題が出ています。

DAOと無尽講の共通点

DAO(分散型自律組織)と無尽講の共通点は、両者ともにメンバー間で資金やリソースを共有し、互いに助け合いながら目標を達成する仕組みを持っていることです。また、参加者同士の信頼関係やコミュニケーションが重要な役割を果たし、コミュニティの一体感を高めることを目指しています。さらに、両者ともにトップダウン型の組織構造ではなく、より民主的で分散型の意思決定プロセスが特徴的です。

DAOとは?

DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。

DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。

DAOについて
外部サイトで解説します。

ティール組織と無尽講の特徴を活用する

ティール組織と無尽講は、それぞれ異なる分野において独自の良さを持っていますが、その特徴を活用することで、現代のビジネスやコミュニティにおいて価値を提供することができます。

ティール組織は、柔軟で自律的な組織構造が特徴であり、ヒエラルキーが低いことで個人の意思決定や創造性が重視されます。これにより、従業員のやる気や働きやすさが向上し、組織全体のパフォーマンスやイノベーション力が向上することが期待されます。

一方、無尽講は、参加者同士が資金やリソースを共有し、互いに助け合いながら資金繰りを行うことができる仕組みです。無尽講は社会的つながりを強化し、参加者同士の信頼関係やコミュニケーションが深まることで、コミュニティの一体感が高まります。

ティール組織と無尽講の良さを活かすことで、現代のビジネスやコミュニティはより持続可能で、経済的な自立が促進されるとともに、地域活性化やネットワーク形成が促進されることが期待できます。これらの価値を理解し、適切な形で取り入れることが、組織やコミュニティにおいて重要な役割を果たすことでしょう。

以下に、無尽講、DAO(分散型自律組織)、およびティール組織の比較表を作成しました。
組織運営をするのに参考にしてください。

項目無尽講DAOティール組織
目的資金調達・融資トークン保有者による意思決定と資金調達自己組織化された意思決定と組織運営
基本構造地域コミュニティ内で信用関係に基づくブロックチェーン技術を利用した分散型組織階層構造を持たない自己組織化された組織
合法性合法的法的規制が異なる国・地域がある合法的
持続性持続可能プロジェクト・コミュニティ次第持続可能
参加者の利益・影響力資金調達・融資が可能トークン保有者が意思決定に参加・影響組織内で自己組織化し意思決定に参加
リスク信頼関係が重要であるため限定的技術的リスク、規制リスクがある組織運営に関する実践の習熟が必要

無尽講は、信用関係に基づいて資金調達・融資を行う合法的で持続可能なシステムです。一方、DAOは、ブロックチェーン技術を利用した分散型組織で、トークン保有者による意思決定と資金調達が行われます。法的規制が異なる国・地域があり、持続性はプロジェクトやコミュニティ次第です。ティール組織は、階層構造を持たず、自己組織化された組織で、持続可能で合法的ですが、組織運営に関する実践の習熟が必要です。

無尽講の今後の展望としては、フィンテック技術との融合が進み、オンライン無尽講プラットフォームの普及や資金管理・運用の効率化が実現されることが予想されます。また、地域金融機関との連携や社会的インパクト投資への展開が進むことで、無尽講が地域社会や個人のニーズに応える金融サービスとして発展していくことが期待されます。これらの展開により、無尽講はさらに多様化し、地域の持続可能な発展や社会課題解決に貢献する金融サービスとしての役割を果たすでしょう。

実験的な「講」の運営 逃げれるように支援する逃避講

体験作家でありOzone合同会社のCEO、多くの社会実験を手がけるアメミヤユウさんは学生時代から教育分野で活躍し、独自のビジョンで数々のプロジェクトを成功させています。多様なクリエイティブ活動を展開し、横浜に新たな拠点「逃げBar White Out」を開店し、新たな拠点を確立しているこの方は、逃避講という「講」のプロジェクトもしていました。

こちらの動画は、その逃避講というプロジェクトを始める際に、無尽講のレクチャーをされてた時のウェビナーです。
わりと濃い内容で解説されていますので興味あって深堀りしたい人はこちらの動画もどうぞ!

逃避講は逃げたいことがある人たちが集い、逃げたいことを分かち合い、共に逃げ方を学び、共に逃がし合う、共助ネットワーク的「講」です。

無尽講 まとめ

無尽講 は、鎌倉時代から続く日本独自の金融システムであり、その歴史と活用方法を理解することは、資金調達や投資に役立ちます。無尽講を利用する際には、違法無尽講や信用リスクに注意し、法律や規制を遵守することが大切です。デジタル技術や地域金融機関との連携が進む中で、無尽講は今後も経済活動を支える存在として期待されています。

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