なぜ今 ZINE 『トゥゥゥウウン!!』を作るのか?TarCoon☆CarToonの新しい試みとその魅力

そもそも、なんで ZINE を作りたかったんやろうね?

でも、ついに、7年越しの宿願が叶うかもしれないのです。
ZINEって、ただの読み物以上に、作り手の熱や人柄がないと手に取ってもらえないものですよね。だからこそ、ずっと「ZINEを作りたい」って気持ちが強かったし、自分の手で形にしたいって思い続けてきたのかもしれないな。

TarCoon☆CarToonのZINEを作成することになりました!

今回は、そんなZINEを作るに至った経緯を、過去のTwitter投稿を辿りながら紹介していこうと思います。

ZINE との出会い

ずっとZINEを作ってみたいと思ってた。なんでかっていうと、ある日、これはもうかれこれ10年ぐらい前、通販で買ったコーヒーと一緒に、手作りの小冊子が同封されてたんだ。コーヒーの楽しみ方が書かれてて、内容ももちろん良かったけど、なんかその手作り感にグッときた。「これ、温かいなぁ」って。手に取るだけで作り手の熱が伝わる感じがして、「ああ、こういうの自分でもやりたい!」って思ったんだよね。

ずっとZINEを作ってみたいって思ってたんだ。きっかけは、もうかれこれ10年くらい前のこと。通販で買ったコーヒーに、手作りの小冊子が一緒に入ってたんだよね。コーヒーの楽しみ方が書かれてて、内容ももちろん良かったけど、その手作り感に心惹かれた。トレーシングペーパーやクラフト紙、新聞紙のような灰色の紙に藁半紙、紙の温もり(印刷だけど)手書きの質感があって、誰かが書いて作ってくれたものなんだというのが伝わった。ページをめくる度に面白さが伝わってきて、「ああ、自分もこんなふうに作りたい!」って思ったのです。

でも、実際にZINEを作るのって、そう簡単じゃなかったんだよね。「よし、作るぞ!」って何度も意気込んだんだけど、なかなか形にならなかった。

唯一の成果があったのは、polcaっていうマイクロファンディングのオフ会に行ったとき。

TarCoon☆CarToonの活動紹介のために作った『拒否権』ってタイトルのZINEで、polcaで支援してくれた人はTarCoon☆CarToonに「拒否権」を表明できる、ちょっと変わった内容をまとめたZINEだった。サービスのハックを面白がる少数派にはウケたけど、まぁ…広がることもないし、正攻法でサービスを利用して楽しんでいる”普通の人”は怪訝な顔をする。

とはいえ、初めて作ったZINEは「マジック折」の仕様で、広げると裏面が赤い方のTarCoon☆CarToonのポスターになるという凝った仕上がりで、自分でも満足感のある良い出来だったと思う。
やっぱり作るのは楽しいし、このZINEを手に取ってくれた人たちが、読んだりポスターにしたりして楽しんでくれてるのを見ると、すごく嬉しかったし、満足感もあったんだよね。

ただ、問題は続けられなかったこと。そこがちょっと残念だったなぁ。

ZINE のヒントを探す

エイヤーで作ったとはいえ、まだZINEがなんなのかが分かっておらず、色々リサーチをして回っていたのだけれども、実際に触れる機会がなかったので、結局のところ分からずじまいでした。

ZINEの作り方買い方読み方、歴史が書かれてるZINEカルチャーを紹介する本を購入しても理解はするけど感動せず。

ZINEを取り扱っているお店に行ってみるもののあまりパッとしない。

勉強がてら、誰でも自由に参加できて、参加者同士でZINEを作るサークルに参加してみたりしてみました。

自分たちでもZINEを作る会を開いてみたりもしましたね。

こちらはZINEにブックカバーをつけてみようかというアイデア。
チェキが好きなので切り抜いたところからチェキの印刷部分が見える仕組み。

こうして振り返ってみると、ZINEをやりたいって思い始めたのは2017年だから、もう7年になるんですね。
長い間「やりたい!」って気持ちはあっても、なかなか前に進まないで、試行錯誤ばかりで終わってた。
その根本的な理由って、結局のところ「出版して世に出す」ってところに踏み切れてなかったからなのかな、って思います。

そもそも、ZINEが何かよく分かってないまま作ろうとして、分からないからこそ悩んで、その悩みで手が止まっちゃうこともあったんでしょうね。
悩みすぎて飽きたっていうのもあるかもしれない。
でも今になって思うのは、分からないなりにでも作り続けることが大事だったのかもしれない、ってこと。
今回『トゥゥゥウウン!!』をやるぞ!ってなったのも、そういう気づきがあったからこそなのかもしれないね。

そもそも ZINE って何?

とはいえ、「ZINEって何?」ってところをちゃんと説明しないまま話を進めるのも、これまで振り返りに付き合ってくれた皆さんに申し訳ないですよね。ここでちょっとだけ解説したいと思います!

ZINEっていうのは、個人や小さなグループが作る「雑誌みたいなもの」を指す言葉なんだって。語源には諸説あるんだけど、「Magazine(雑誌)」や「Fanzine(ファン雑誌)」のzineからから来てるだろうなーと思います。
ZINEの読み方は、(ジン)です。お酒ではありません。

ZINEは、自己主張や独自の視点を自由に表現できる場で、アートや文学、政治、サブカルチャーなどテーマは本当に何でもOKです。本当になんでもOK。
少人数で作るものなので、製作コストも抑えられていて、部数も少なめに印刷されることが多いです。ハンドメイド感も特徴的で、切り貼りや手描きが活きていることも多いですね。
このハンドメイド感が同人誌とは少し経路が違うのかもしれません。

どんな形式でも作れるのもZINEの魅力で、冊子や小冊子、フォトコピー、時にはデジタルフォーマットであってもOKらしいです。Magazineみたいに大衆向けというよりも、「自分の視点や周りの仲間の主張を自由にカタチにしたもの」って言えるかなと思います。

楽しみ方も色々あって、読むのはもちろん、集めたり飾ったり、そして自分でも作ってみたり。そういう自由な楽しみ方ができるのがZINEの良さなんですね。

ZINE を作ろう

どんなZINEを作ろうかな?って考えると、調べれば調べるほど「ZINEってなんでもアリ」なんだなって気づいてきて。でも、なんでもアリって言われると、それはそれで逆に悩んじゃうんですよね〜。

そこで、「そもそも、なんで自分はZINEを作りたいんだっけ?」って、少し振り返ってみたくなりました。

ZINEって、同人誌の一種ではあるけど、同人誌とはちょっと違うんですよね。特に「手作り感」があるところが魅力だと思うんです。自分で作った!っていう達成感とかもあるし、でも全部が完全なハンドメイドじゃない、どこかちょっと「作られた感」が残る感じがいいんですよ。工業製品ほど完璧じゃないけど、全部が手製ってわけでもない、その微妙なバランスが好きなのかもしれないなぁって思います。

思い出すのは、小学校のときに先生のお手伝いで遠足のしおりや文集を作ったときのこと。あれも、全部印刷された中身を、手でひとつひとつ折ったり、表紙をつけたり、まとめたりして仕上げたんですけど、その作業が妙に楽しかったんですよね。中身はきっちりパソコンでレイアウトされていたのに、最後の仕上げは手作業っていう、そのギャップが面白かったのかなって。

それで、「本みたいにしたい!」って意気込んで作るんだけど、コストとか色々考えると、できることとできないことが出てくる。そのせめぎ合いもまた面白いというか、インダストリアルとハンドメイドの「あわい」にある感じが好きなんです。なんか理性と本能の間を行ったり来たりして葛藤してるみたいで、人間らしいというか、そういう感じがしっくりくるんですよね。

作りたい ZINE をまとめてみる

あのトランプ大統領のTwitterアカウントが消されたとき、実はかなりショックを受けたんです。広いネットの海って、時々驚くような出会いがあったり、たとえ出会えなくても、データの海に埋もれて残り続けることにちょっとしたロマンを感じてました。それが人の手で消されてしまう、というのがなんだか寂しいし、腹立たしい気もしました。

それ以来、デジタルで何重にもバックアップしても、一瞬で消えてしまうことがあるんだって考えさせられて、どうしても「物理で残したい」という気持ちが強くなったんです。スマホで撮った写真をチェキで印刷して保存してみたり、いつか石碑みたいに永久的なものを作ってみたいとか、デジタルじゃない形で長く残る方法に憧れるようになったのも、あのときからかもしれません。だって、大統領でさえ、その痕跡が消されてしまうことがあるんですからね。

ZINEへの熱が高まったのも、まさにそこですね。何気なく日記代わりに書いたツイートでさえも、物理で手元に残しておきたいって思うようになりました。なので、作りたいのは、今までデジタルに保存してきたものをアーカイブとしてZINEにしていくこと。Twitterのツイートやノート、昔の電子書籍なんかも、改めて物理で形にしておきたいんです。

あとは写真。インクジェットプリンタでは出せない、チェキ特有の光が閉じ込められたような質感が好きなので、チェキを貼ったZINEなんかもいいかなと思ってます。ちょうどTarCoon☆CarToonのShortSpotシリーズもチェキでプリントしてるので、それをZINEの素材に使ってみるのも面白そうですね。

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この記事を書いた人

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