本記事では、電子文芸誌『ハツデン…!』「2025年の漢字」企画に寄せた寄稿文を土台に、TarCoon☆CarToonとして“みゃくみゃく”の余韻を「脈=流れ」として捉え直し、二次創作と実務をどう結び、祭のあとを“続き”に変えるかを考えます。関西で受け取った流れを名古屋へ送り、さらに日常へ分岐させるための、通りのよさと萎れにくさの設計──それは、理念ではなく段取りの問題だという立場からの試論です。
問いは単純で厄介です。終わったイベントの熱を、どうやって“脈”として保存し配るのか? 怒りや標語だけでなく、増やすための手つき(小さな継続・小口の支援・役割の可変性)で関係を回せるのか? 「守るとは、生み出すことか?」という逡巡を軸に、所有より流通、スピードより滞りをつくらない運用、そして寛容∥自己抑制∥不文律という見守りの三原則を、具体の作法として提示します。
*本記事は、雑誌『ハツデン...!』「今年の漢字」特集に「みゃくみゃく、と続けよう ── 脈を守り、二次創作と実務で循環をつくる」という題で寄稿した原稿を基にしています。ぜひ本誌でもご覧ください。
*本記事は、雑誌掲載版に加筆・再構成した増補版です。
