#weのベンチ

街中を歩いているとふと腰を下ろして休憩するには丁度良い場所があります。公園にあるような公共のベンチだけではなく、花壇や植え込み、道路のポール。そこは誰もが腰を休めれる場所なんじゃないか?ということで #Weのベンチ と呼ぶことにしました。今回はそんなお話。

最近 #weのベンチという言葉が流行ってると聴いたので調べてみました。
関西を中心に流行ってるそうですよ!

  • #Weのベンチって、なに?

街を歩いて、ちょっぴり疲れた足を休めたいとき、そこには予想外の「ベンチ」が待っていること、気づいたことありませんか?公園のベンチ以外にも、花壇の端っこや、ちょっとした隙間、道路のポールのそば。実は、これらも私たちの「ベンチ」なんです。

「#Weのベンチ」とは、そんな街中のひと休みの場所を、みんなで分かち合って楽しむ心温まる取り組み。街を歩く度に、新しい「ベンチ」を見つけて、そこでほっと一息ついてみませんか?この思いを共有することで、街がもっともっと愛おしく感じられるかもしれません。

アイスクリーム屋にあるベンチ

会社の近所にアイスクリーム屋があります。
オイラは動画つくーるという動画機材を販売したり、動画制作をしたり、動画の作り方を教えるスクールをやったり、何やら色々動画に関わることに手を広げているのですが、その会社の近所にあるアイスクリーム屋さんは、動画つくーるのショールームとほぼ同時期にオープンしました。
もう6年ほど前の話。そのアイスクリーム屋さんは、今は季節限定になっていて、夏はアイスクリーム、冬は海苔屋さんになって営業している。

このお店の特徴は、販売商品が変わっても、年中変わらず置いてあるものがあるのだ。
それが店の前にあるベンチだ!
オイラが初めて#Weのベンチと出会った瞬間なのかもしれない。

アイスクリームを食べる時に腰掛けるのはもちろん。そうでない時にも誰もがここにふと腰かけて足を休め。
そしてアイスクリームを買おうかと、店を見上げる。
お店の設置仏なのにも関わらず、公共物のように誰もが自由に使っている。

その様子がなんとも面白いのだ。お店の利用者に対する態度も、利用者のお店に対する接し方も。
ちょっと一休みに使うことで関係が生まれている。

ベンチの魅力

座れる。座るのは気持ちのいいこと。休憩の象徴だと思います。
「お茶しよう?」は、平たく言うと「座ろう?」だし、お腹がいっぱいでも「お茶しよう」と言うのは、お茶をしたいのではなく『一休み』がしたいんだと思う。
そしてこの会話は敵対心のない、敵意がないことのアピールでもあるのかもしれない。
世の中がギスギスしているのって、そういった「敵対心」が溢れているからではないか?
ルールが多くなるのはダメなことをする人が多いからでしょうし、人に優しくしていれば自分は優しくされる。
だからこそ敵意がないことを伝えることが必要だし、優しくするためのスイッチのような、
「お茶しよう?」や「座ろう?」一緒に一休みしませんか?というお声がけか必要なのだろうなぁ。
そうして一緒に『一休み』するというのは、仲間意識を示すファッションのようなもので、一番外側の自分の内面でもあるのだろうなと思うのです。

ベンチを使うのは1人でもいいし、他者といる時でもいい。1人で使いたいのは自分の時間を有意義にしたいということだから、自分を大切にできる。

交差点のポールをベンチがわりに

コンビニで買ったサンドイッチとコーヒーを片手に交差点で信号待ち。
ここの信号は長いので切り替わるまでには食べ終われるので、ちょうどいい時間で休むことができる。
これも#Weのベンチだ。

パブリックに対しての考え

街にベンチを増やしたいと思った時にどうしようかと悩ましいのがパブリックスペースの問題だ。
難しいことを考えず、”怒られない範囲で上手くやる”が一番良い。そのためには
パブリック(公共)に対して「自分の物」と思ってないからみんな使ってない。
みんなで税金払ってるやん?積極的に参加しないといけないよね?
同時に誰かが払ってくれてる税金でもある。特に高額所得者の納めている税金が目に見えている街の
大きい重たい話。病気にならないと、行政のことを調べない。サービスとしてはあるのに調べないと出てこない。隠されてることがあるんだろうな。

前田さんのハックの考え方。テクニックやコツ、小ワザを見つけるのが好き。世の中はそんなおもろいことに溢れてるんだろうなぁ。と

健康保険

行政の大事さって気づかれにくい。
生活を楽にするハックリストが欲しかった。

OPEN.とベンチ

副業で2人の友人と共に大阪の京橋の隣“野江”というエリアで「the OPEN.noe(ザ オープン ノエ)」という活動をしている。
「OPEN.ということ」をキーワードに、シルクスクリーンを使ったオリジナルアパレルの作成・販売や、グラフィックデザイン、木工、また、それらに付随する楽しい企画行うクリエイティブユニットだ。
民家のガレージを借り、自分たちの手で改装し、メンバーの大工の力により、内装から什器に至るまでさまざまな設えを木をベースに作っていった。

活動当初はイベント出店が多く、あらかじめ店内の什器を持ち出しやすいように、かんたんにバラバラにしたり、組み立てたりできるように設計していた。
このベンチもイベントの際に小さいお子さんの踏み台として作ったものがその中で生まれた。

ホームセンターで安価で手に入る、いわゆるサブロク板(910×1820mm)1枚から無駄なく寸法を取り、釘や、ネジ、その他のパーツを使うことなく、端を差し込んだり、引っ掛けることで固定する方式をとることで、簡易に組み立て・バラしができるように作られている。

さらにモジュール化することで、3つのサイズ違いのベンチを生み出した。

無垢な状態で仕上げ、過度な装飾をしないことが店内のインテリアにすごく馴染み、さらに使うことに遠慮が生まれない「OPEN.であること」に通ずる「敷居の低さ」も叶えた。

名前の由来について

僕(前田)はなにかのネーミングを考える時、名詞ではなく動詞のつもりで考える癖があることに気づいた。
本業の傍ら仲間と組んでいるクリエティブユニットのthe OPEN.noeの呼称OPEN.も「OPEN.(する)」という意味が込められた名前で、
「#Weのベンチ」も様々な場所を自分たちが「ベンチ化する」というムーブメントに対してのネーミングなのだ。
自分がベンチ化できれば「weのベンチになる」という思いが込められている。

「ネーミング」=「活動名」

Weの市民革命について

出会ったきっかけはSNS。佐久間由美子さんの『ヒップな生活革命』って本を読んだのが最初。
先進的な本を書くカルチャー系によく出る。
SNSを追うようになってポッドキャストを聞くようになって
若林恵とやってる、社会現象について語ってくれる人。

Weの市民革命で書かれていること
BLMの話。
コロナにおいて
トランプ政権ってなんだったのか?

自分ごととしてできることは公共物を使いこなすということに言い表しているし、1人じゃできないし、管理する人もいる

MUCH_LOVE

とっても愛、そして街を愛しましょう。ということを掛け合わせた造語。
自分たちもnoeというローカルでやってて、ローカルサポートしようという企画を始めた。
support your localをメッセージに、所縁のあるお店でお金を使うことを意識している。
また、最近はそんなご近所さんに行く時のワンマイルウェアの考えからスウェットのセットアップも作った。
ゆくゆくその企画の中でシルクスクリーンキットを作り、それを使って友人の店がイベントをやるコンテンツを作る。友人の店にお客さんを呼べるイベントを作るお手伝いすることで、例えばそれが遠く離れた土地にあるお店でも、自分たちのことを紹介してくれて、いずれ大阪にも来てくれるかもしれない。

OPEN.を中心に
ベンチを置くことで賑やかに見せる。

私事として考える味方を増やす。仲間外れにしない

Weって言葉を自分事のこととして捉えて話すのが好きです。
単純な話、他人事として考えていたらいい考えが生まれない。別にどうでもいいと思ってしまう。自分の人生のパーツにはならない。

利己と利他にどこまで純度があるのか?この言葉を作った人は利己的。何故ならばその認識がある。
ナチュラルボーン利他者はそもそもそんなことは考えない。ベースはだらしなさがあって当然だけど。

街中にベンチがあることの魅力

ベンチに座るととても落ち着く。自分が休んでいるとわかるからだろうか? 同じ座るなら職場でも座っているし、休憩もしている。それでもどこか気持ちは何かに焦っていたりする。ベンチに座るのはわざわざ座っていて、能動的に休んでいるのかもしれない。そんなことを少し忘れて座りたくて座ることに幸福感があるのかもしれない。もしかしたら別にベンチでなくても良いのかもしれない。

生活する中に自分が思ったことが溶け込んで、それに対して周りの人が少しずつ巻き込まれていく楽しさ気づいて、生活を使いこなして欲しい。機嫌よく、穏やかに、心地よく生活ができる、そんな人を増やしたいだけなのかもしれない。その為には、少しだけ考えて、周りに話して、共感してくれる部分で繋がる仲間が居ると良いのかもしれない。そんな態度を見て、自分はどんな世界を求めていて、それを実現するにはどんなハックが必要なのか、そんなことを話す仲間を作って欲しいと思う。

“#We bench” is meant by “Our bench”

TOSHIYUKI MAEDA
前田 敏幸

デザイナー/キュレーター
the OPEN.noe

1986年生まれ。工業高校卒業後、関西の私鉄電鉄グループ会社に入社。塗装業に従事。その後、大阪デザイナー専門学校に入学、グラフィックデザインを学ぶ。卒業後は不動産広告制作、大学・専門学校の学校案内制作、医療系会報誌、ものづくり企業のブランディングに携わる。ブランディングを担当したものづくり企業ではアートディレクターとして2017年のMaison de objet HALL7出展を獲得、現地でのブースのディレクション・設営にも携わる。

2016年より友人とともにシルクスクリーン工房兼アトリエ兼ショップthe OPEN.noeを立ち上げる。2020年にはart zine制作ユニットのG文と共同でTABFに出展。また、現代アート作家のキュレーションに携わり、2018年 aya shimohara個展“IN FACING” / 2019年 池口 友里個展“コピペ” / 2020年 ふるや みか個展“people” / 2020年 小原 緑個展“Neutral” / 2018年以降Unknown Asiaのレビュアーを担当。

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この記事を書いた人

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