自由って、本当に気持ちいいの? ─「寛容・自己抑制・不文律」で考える、これからの生き方

オイラが2019年から掲げている標語が『寛容、自己抑制、不文律』です。これね、ただの思いつきじゃなくて、善き生を歩む社会を築きたいっていうオイラなりの願いが詰まってるんです。

オイラがこの言葉にたどり着いたわけ

そもそものきっかけは、佐伯啓思先生の講演会「フェイクの時代」を聞きに行ったことなんだ。そこで、「かつてのアメリカには寛容さ、自己抑制、不文律があった。でも、それが失われて、トランプの登場で部分的に取り戻しつつある」みたいな話を聞いたのが始まり。それを聞いて、「これだ!」って思ったんだよね。

ちょっとデカルトを思い出してほしいんだけど、「我思う、ゆえに我あり(Cogito, ergo sum.)」って言葉、自己を問い直すことで人間らしさを確立するって話だと思ってるんだけどね。この講演会でオイラが受け取ったのもそんな感じで、「人間が理性を持って調和を生むためにはどうすればいいんだろう?」って考えるきっかけになったんです。

ちょっと窮屈じゃないですか?

『寛容、自己抑制、不文律』ってね、オイラから見ると「自由、平等、博愛」の対局にあるんですよ。いや、あっちももちろん美しい理念なんだけど、現代ではその裏側が目立つようになっちゃった。

どういうことかって言うと、自由が無制限になると、自己抑制が効かなくなるでしょ?平等を突き詰めると、逆に多様性が失われる。それに、博愛の名のもとに「正義」を押し付けちゃうことだってある。結果、「言ったもん勝ち」の社会になっちゃうんだ。みんなの意見が正しいって言われることが多いけど、そのせいで逆に弱い立場の人たちが苦しくなることもあるよね。民主主義が進みすぎると「多数派の専制)」が生まれる。(La tyrannie de la majorit.)トクヴィルが『アメリカの民主主義』で言っていたことだけど、この危うさに気づいて、別の価値観を模索する必要があると思うんだ。

この3つの言葉が持つやさしさ

『寛容、自己抑制、不文律』この標語、ただ響きがいいだけじゃなくて、ちゃんとした意味があるんだ。

寛容

他者を受け入れることって、ただ我慢することじゃなくて、「あなたを受け入れるけど、私も受け入れてくれる?」って問いかける行為なんだよね。ここで思い出したいのが、ヴォルテールの言葉。「私はあなたの意見には賛同しないが、それを言う権利は命を懸けて守る。」この一節は、ただの寛容さではなく、自分の意見を貫きながらも他者の意見を尊重する強さを教えてくれる。寛容って、お互いの自由を守るために必要な「対話の扉」みたいなものなんだ。

  1. ヴォルテール
    • “I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it.”
      「私はあなたの意見には賛同しないが、それを言う権利は命を懸けて守る。」
      → 他者を受け入れる寛容の基本姿勢を表しています。この一節を挿入することで、寛容が単なる我慢ではなく、積極的な行動であることが伝わります。
  2. ジョン・ロック
    • “Tolerance is the chief characteristic of humanity.”
      「寛容は人間性の最も重要な特質である。」
      → 他者を受け入れる行為が、人間らしさの本質であることを強調します。

自己抑制

衝動を抑える力って、すごく大事なんだよね。スピノザが「自由な人は感情ではなく理性によって支配されるべきだ」って言ってたけど、これって本当にその通りだと思う。感情に任せて動いちゃうと、後で「あれはやりすぎだったな」って反省すること、みんなにもあるんじゃないかな?

でも、自己抑制って単なる我慢じゃなくて、自分の本当に大事なものを守るための力だと思うんだ。例えばアリストテレスは「高貴さを愛するからこそ正しい行動を選ぶ」って話をしていて、これも自己抑制が自分らしさを保つ手助けをしてくれることを示してるよね。自分を律することで、自分も周りも心地よくいられる。これが自己抑制のすごいところだと思うんだ。

  1. スピノザ
    • “A free man is led by reason, not by the sway of emotions.”
      「自由な人は感情に流されるのではなく、理性によって導かれるべきである。」
      → あなたがすでに触れている考えですが、スピノザの言葉として明確に出典を示すことで、説得力が増します。
  2. アリストテレス
    • “The self-controlled man is one who does what is right, not because he fears the consequences, but because he loves the noble.”
      「自己を制御する人とは、結果を恐れるからではなく、高貴さを愛するから正しいことをする。」
      → 自己抑制が道徳的な行動を促進する理由を補強します。

不文律

明文化されてないけど、お互いの信頼で成り立つルールってあるよね。たとえば、カントの「自分の行動が普遍的なルールとして通用するように行動せよ」って言葉。これって、「他の人が真似しても恥ずかしくない行動をしようよ」ってことだと思うんだ。

不文律って、言葉にされていない分、強制力がないように見えるけど、実はその柔らかさが人間同士の信頼を育ててるんだよね。バークが「社会は現在だけでなく、過去と未来をつなぐ連携でもある」って言ったけど、不文律って、そうやって時代を超えて続く信頼の形だと思う。

  1. カント
    • “Act only according to that maxim whereby you can at the same time will that it should become a universal law.”
      「自分の行動の指針が、いつでも普遍的なルールとして通用するように行動せよ。」
      → 信頼や道徳がどのように形成されるべきかを示しています。この言葉は、不文律が単なる個人的な合意ではなく、普遍的な価値を生む基盤となることを伝えるのに役立ちます。
  2. エドマンド・バーク
    • “Society is indeed a contract… but the state of society is a partnership not only between those who are living, but between those who are dead, and those who are to be born.”
      「社会とは確かに契約であるが、それは現在の人々だけでなく、過去の人々、そして未来の人々との間の連携でもある。」
      → 信頼と暗黙のルールが時代を超えた繋がりを生むことを表しています。

これらが全部つながってるから、ただの言葉遊びじゃなくて、実際に社会を良くする力があると思うんだ。

なんだか人間が動物みたい

で、ちょっと辛辣かもしれないけど、オイラはこう思う。自由、平等、博愛を追求しすぎると、人間が動物みたいになっちゃう気がするんだよね。

みんなが好き勝手に争っちゃうと、結局誰も幸せになれないよね。オイラは現代がホッブズの言う「万人の万人に対する闘争」みたいな状態になりつつあるように見えるんだ。自由の名のもとに欲望が剥き出しになり、平等を求めて画一化が進む。そして博愛がただの自己満足になってる。

だからこそ、オイラたちは『寛容、自己抑制、不文律』を掲げるべきなんだ。人間が理性と調和を持って生きていくために、これ以上の指針ってないと思う。

もっと楽に生きていいんだよ

この標語は、TarCoon☆CarToonのモットーであり、TarCoon☆NetWorkの理論的な願望そのものです。それが実現すれば、人類全体の「高度な改善」に貢献できると信じてる。

契約に縛られた息苦しい社会から抜け出して、信頼と共感を基盤にしたつながりを作れるはず。「自由とは、単に自由であることではなく、他者との関係性の中で自分を見出すことにある。(Die Freiheit besteht darin, dass man nicht nur frei ist, sondern sich im Anderen wiederfindet.)」だから、このスローガンは、分断を乗り越え、調和を目指す鍵なんだ。

『寛容、自己抑制、不文律』は、オイラが信じる未来への道しるべ。これを共有して、共に考え、実践していけたら最高だなって思う。

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