132の国と地域、5,754人のプロの写真家から、合計9万8,671点の作品が応募された、世界報道写真展にいってまいりました。
今年の世界報道写真大賞に選ばれたのは、空に向かって携帯を翳している写真。この写真はパンフレットやイベント告知ポスター等にも使用されているんだけど。素晴らしいね、引き込まれる。大きく引き延ばされた写真を見るとその世界に没頭してしまうね。(と、小並感)
おいらはこの写真に未知との遭遇的な不思議さと、わずかな頼りを手がかりに、とても暖かい気持ちをもって何者かとの交信をしている感じたね。不思議さに満ちたというか、とてもSF的な印象をもった。
この写真はアフリカからヨーロッパや中東に向かう移民の通過地点であるジブチという所で、近隣のソマリアからの安価で微弱な携帯電話の電波を頼りに、祖国に残った家族となんとか連絡を取ろうとする移民たち姿だそうです。
世界報道写真展2014
http://www.asahi.com/event/wpph/
■会 場:ハービスHALL (ハービスOSAKA B2F)
■時 間:11:00~20:00(入場は閉館30分前まで)
■観覧料:一般700円、大高中生500円、小学生以下無料(前売り券は各200円引き)
とまぁ、素晴らしい写真ではあるんですが、おいらはやっぱり作り手なんだろうね。
どうやって作ったんだろうか?と、ばかり考えていた訳です。
この光景は現実に存在するのだろうし、取った人もその場で見かけて魅力的に感じたのだろうから、シャッターを切ったのでしょう。太陽(月?)の位置と、人々が翳すケータイの向きを見ながら、何処からシャッターを押すべきか、必死で構図を探したのかなぁ…。
いや、もしかしたら、本当にたまたま奇跡的に偶然見つかったのかもしれない。
もしくは、ちょっとバランスが悪いから、被写体の人々に、もう少し右に動いてくれないか?と頼んだかもしれない。
また別の人に、お前じゃまだ!どけ!って行ったかもしれない。演出だ!といわれそうだけど…。
でもこれって、よくやらせだ!仕込みだ!演出だ!といわれるけれども何が違うんですかね?
そこにケータイを翳す人が居るのは事実な訳で、人の位置を動かすのも、カメラの位置を動かすのもそう変わりはしないと思うんだけど。
ファインダーをみて、多くの景色の中から一場面を切り取ってしまった時点で演出だと、おいらは思うんだけどな。
おいらの立場を述べるなら、報道では演出は駄目だと思うのね。でも、人が間に入って何かをした時点で、意識的無意識的に関わらず、演出ってされちゃうもんだとおもうんだよ。だってそう撮りたい!って思ったんだもの。
それが良いとされてるから、写真家が評価されてるんであって、それをダメって言っちまったら、そもそも報道写真家(カメラマン)に賞を与えるなんて事はせんだろうからね。
いやぁ、何が言いたいかっていうとだね。素晴らしい写真を撮りたいなぁ…ってことさ。
バイチュ〜♪ (。^3^)ノシ⌒★