週刊キャプロア出版(第9号): 日本国憲法
¥300
この”国民主権”は権利を指す言葉ではなく、責任を指し示す言葉です。
お腹を空かした弱った小さな手で、
覚えたての文字で
「ごめんなさい。あしたからはちゃんとします」
と書いた手紙は、誰でもない、あなたに書いたものです。僕にあてて書いたものです。
あの現実を作っているのは、あなたであり僕です。なぜなら主権者なのだから。
日本国憲法を読んでみたきっかけは多分、「なにかのせい」にしたかったのかと思います。
結果、わかったことは、自分が首謀者だということでした。
でも、まぁそんなこと、いちいち考えながら生きるのは窮屈ですよね。ええ、僕もそう思います。
でも、一生に一度くらい、全部読んでみて、考えて、言いたいことを綴ってほしいのです。
そこから生まれる物語を書いてほしいのです。
日本国憲法はこの国のプロローグで、主人公はあなたです。
そんな私的な理由に、筆者のみんなを巻き込むことをここに宣言します。
もう一度言います。
この「はじめに」はこの第9号を作るにあたって、参加するみんなに「なぜ、日本国憲法をテーマにしたのか」を説明するために書いています。そのまま巻頭の「はじめに」に併用させていただきます。読んでいるあなたも主人公であり、筆者であり、首謀者ですので。
説明
日本国憲法なぞ、読んだこと無い人の方が多いことでしょう。僕自身もそうです。でもつい最近、あるきっかけで読んでみました。日本国憲法は前文と11章103条から構成されています。
第1章は天皇について、第2章は戦争放棄(9条のみ)、第3章は国民の権利と義務、第4章から第8章は、政府機関について、第9章は改正規定(96条のみ)、第10章は最高法規であることの宣言、第11章は補則です。
近年、話題にあがるのは9条(戦争放棄)と96条(改正)ですね。
僕が焦点をあてているのは、これらではなく、前文です。
<日本国憲法前文から一部抜粋>
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
「主権が国民に存する」「権威は国民に由来」、いわゆる”国民主権”というやつです。
主権者たる国民の意思が反映されて、動いているということが、国政の大前提にあるということです。
この”国民主権”は権利を指す言葉ではなく、責任を指し示す言葉です。
お腹を空かした弱った小さな手で、
覚えたての文字で
「ごめんなさい。あしたからはちゃんとします」
と書いた手紙は、誰でもない、あなたに書いたものです。僕にあてて書いたものです。
あの現実を作っているのは、あなたであり僕です。なぜなら主権者なのだから。
日本国憲法を読んでみたきっかけは多分、「なにかのせい」にしたかったのかと思います。
結果、わかったことは、自分が首謀者だということでした。
でも、まぁそんなこと、いちいち考えながら生きるのは窮屈ですよね。ええ、僕もそう思います。
でも、一生に一度くらい、全部読んでみて、考えて、言いたいことを綴ってほしいのです。
そこから生まれる物語を書いてほしいのです。
日本国憲法はこの国のプロローグで、主人公はあなたです。
そんな私的な理由に、筆者のみんなを巻き込むことをここに宣言します。
もう一度言います。
この「はじめに」はこの第9号を作るにあたって、参加するみんなに「なぜ、日本国憲法をテーマにしたのか」を説明するために書いています。そのまま巻頭の「はじめに」に併用させていただきます。読んでいるあなたも主人公であり、筆者であり、首謀者ですので。
週刊キャプロア出版とは?
書籍情報
形式: Kindle版
登録情報
- ASIN : B07FDD3HQM
- 発売日 : 2018/7/9
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 941 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 112ページ
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