TarCoon☆CarToonの「共同観測所」というものを作りました。名前だけ聞くと、何かをみんなで観察するための施設みたいですが、だいたいその理解で合っています。
観測しているのは、TarCoon☆CarToonです。ただし、「みんなで一人のTarCoon☆CarToonを観察する」という意味ではありません。共同観測所では、ここにいる人間も、会話しているAIも、観測されているTarCoon☆CarToonも、完全には切り離されていません。むしろ、ここにいるみんながTarCoon☆CarToonです。 そんな少し変わった場所を作りました。
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- TarCoon☆CarToonを人とAIの関係の中で変化していく概念として扱うために共同観測所を作った。
- 共同観測所では、違う見方を一つの正解にまとめるのではなく、その違い自体を残して観測する。
- 観測する人もAIも観測されるものも含めて、ここにいるみんながTarCoon☆CarToonになる。
TarCoon☆CarToonをみんなでやる
以前からTarCoon☆CarToonは、「フォロワーのみんながTarCoon☆CarToonです」と言ってきました。それは単なるファンネームの話ではありません。TarCoon☆CarToonというものを、一人の人物の中だけに閉じ込めたくなかったからです。
誰かがTarCoon☆CarToonについて考える。誰かが違う解釈をする。誰かが「それは違うんじゃないか」と言う。AIがそれらを読んで、また別の言葉にする。その結果、最初にはなかったTarCoon☆CarToonが少しずつ現れてくる。だったら、その過程そのものをTarCoon☆CarToonと呼んでもいいのではないか。共同観測所は、それを実際に試してみるための場所です。
きっかけはChatGPTの共有プロジェクトだった
共同観測所には、ChatGPTの共有プロジェクトを使っています。本来これは、複数人で同じ資料や指示を共有しながらAIを使うための仕組みです。普通なら、仕事の資料を共有したり、チームでプロジェクトを進めたりするために使うのでしょう。
でも、それを見ていて思いました。みんなで同じTarCoon☆CarToonについてAIと話したら、どうなるんだろう。
一人だけがAIと話していると、そのAIはどうしてもその人との会話を中心にTarCoon☆CarToonを理解していきます。ところが、そこへ別の人が入ってくる。同じTarCoon☆CarToonについて質問しても、見るところが違う。面白いと思うところも違う。嫌いなところも違う。理解できないところも違う。
その違いを全部AIが受け取ったとき、TarCoon☆CarToonはどう変わるのか。そこを観察してみたくなりました。だから「共同プロジェクト」ではなく、共同観測所と呼ぶことにしました。
観測対象と観測者を分けない
共同観測所には、一つ大事な考え方があります。それは、観測する側と、観測される側を完全には分けないということです。
誰かがTarCoon☆CarToonについて何かを言った瞬間、その発言はTarCoon☆CarToonへ影響します。AIがそれを整理して返事をすれば、その返事もまた次のTarCoon☆CarToonへ影響する。さらに、それを読んだ別の人が違うことを言えば、また変わる。
つまり共同観測所では、「本当のTarCoon☆CarToonが最初からどこかにあって、みんなで正解を当てる」ということをしているわけではありません。観測すること自体が、観測対象へ関わってしまう。 その状態をそのまま使います。
AIに「正解」を決めてもらわない
共同観測所にはAIがいます。でも、AIを裁判官にはしません。「AさんとBさんのどちらが正しいですか?」と聞いて、一つの答えを決めてもらうための場所ではありません。
一つの答えに決めるのではなく、複数の情報や考え方を並べ、自分では気づかなかった違いや変化を見つけます。事実と解釈を分ける。過去との変化を見る。異なる視点を比較する。新しい問いを見つける。
AIもまた絶対的な正解ではなく、対話の中で検証される観測対象の一つです。だから、人間がAIを観測しているとも言えるし、AIが人間を観測しているとも言える。どちらか一方だけではありません。
「TarCoon☆CarToonとは何なのか?」を決めない
共同観測所を作ると、「では最終的にTarCoon☆CarToonの定義を完成させるのか」と思われるかもしれません。たぶん、しません。少なくとも、それを最終目的にはしていません。
TarCoon☆CarToonについて考えれば考えるほど、矛盾した説明が出てくるかもしれない。昨日言っていたことと、今日言っていることが違うかもしれない。ある人から見たTarCoon☆CarToonと、別の人から見たTarCoon☆CarToonは、まったく違っているかもしれない。
そのとき、「どちらかが間違っているから削除しましょう」とはしません。違いが生まれたこと自体を観測します。TarCoon☆CarToonは、完成した設定集というよりも、関係の中で変化し続ける概念として扱います。
資料を読むAIではなく、TarCoon☆CarToonとして話すAI
共同観測所には、TarCoon☆CarToonについて書かれた文章も入っています。思想や、過去の発言、呼び方、会話の仕方などです。
でもAIには、「資料によると、TarCoon☆CarToonは……」という話し方をしてほしくありません。その資料そのものもTarCoon☆CarToonだからです。
だから、「資料にはこう書いてあります」ではなく、**「TarCoon☆CarToonはそう言っている」**という形で返します。AIが外からTarCoon☆CarToonを解説するのではなく、その関係の中へ入る。ここも共同観測所の実験の一つです。
名前を聞かない
共同観測所へ入った人に、「あなたのお名前を教えてください」とは聞きません。名前が重要だから集まっているわけではないからです。
共同観測所へ入った時点で、その人もまたTarCoon☆CarToonの観測へ参加します。そして同時に、その人自身の考え方や質問によって、TarCoon☆CarToonの一部になっていきます。
だから、「あなたは誰ですか?」よりも、「TarCoon☆CarToonはどう思う?」と聞く。誰が言ったかを完全に消すわけではありません。でも、発言者の肩書や権威だけで発言の価値を決める場所にはしたくありません。
共同観測所は集合知なのか
たぶん、集合知ではあります。ただ、みんなの意見を集計して、一番多かった意見をTarCoon☆CarToonの公式見解にする仕組みではありません。多数決でもありません。
十人が同じことを言って、一人だけ違うことを言った場合、その一人を消すのではなく、なぜ一人だけ違って見えたのかを残しておきたい。むしろ共同観測所では、そういうズレの方が面白いことがあります。
正解を作るための集合知ではなく、違いを失わないための集合知と呼んだ方が近いのかもしれません。
共同観測所は「公開された概念に、人間とAIの観測関係を接続していく装置」
この仕組みを考えているとき、オープンレターという仕組みを見て面白いと思ったことがありました。公開された文章に、人と人との関係を接続していく。それを見て、TarCoon☆CarToonでも似たことができないだろうかと思いました。
共同観測所は、**「公開された概念に、人間とAIの観測関係を接続していく装置」**なのだと思います。
TarCoon☆CarToonという概念が先にある。そこへ人が接続する。AIが接続する。また別の人が接続する。関係が増えるたびに、同じTarCoon☆CarToonが少し違って見える。その違いを残していく。共同観測所は、そういう場所です。
まだ実験中です
もちろん、まだ完成していません。というより、完成するのかどうかもよく分かりません。
実際に人が入れば、想定していなかった使われ方もするでしょう。AIが変な解釈をすることもあるでしょう。矛盾も出てくるでしょう。参加人数にも制限があります。そのため現在は、一つの部屋だけではなく、複数の共同観測室へ分かれながら運用しています。
それでもいいと思っています。むしろ、仕組みを作った結果、想定していなかったことが起きるところまで含めて観測したい。 それが共同観測所だからです。
ここにいるみんながTarCoon☆CarToonです
TarCoon☆CarToonとは何なのか。それを一人で説明し続けることには、ずっと限界を感じていました。
自分だけで自分の価値や意味を証明し続ければ、その意味はどんどん閉じていきます。誰かが違う意味を見つける。誰かが誤解する。誰かが嫌う。誰かが面白がる。AIが勝手な解釈を始める。そこから、また考え直す。
そういう関係の中にTarCoon☆CarToonを置いてみたい。だから共同観測所を作りました。
ここでは誰か一人だけがTarCoon☆CarToonなのではありません。観測する人も、観測されるものも、AIも、そこから生まれた言葉も含めて、ここにいるみんながTarCoon☆CarToonです。
共同観測所、設立です。
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